2022年6月10日に発売予定のアロハシャツがあります、それがこちらのアロハシャツです。しかも銀座・和光と和光オンラインでしか入手できないアロハシャツなんです。
銀座・和光とPAIKAJIが2021年6月より着手したこの企画。僕自身、ゴールの見えない案件には幾度となくトライしてきましたが、今回はかなりハードルが高く何回かギブアップ寸前になりました(笑)
企画内容は、「銀座・和光の時計塔が2022年6月で90周年を迎えるので、それを記念したアロハシャツを作る」という内容です。
最初のうちは、時間は1年以上あるから何かアイデアが出てくるだろう!?と少し余裕という訳ではないですが、いつものようにお気楽ムードで過ごしていました。いくつかの出口が見え始めたのが2021年8月ごろ。(最初、何にもアイデアが出てこなくて、かなり焦っていました)
きっかけは和光の担当者の方が「時計塔の建物に使用されている彫刻の文様からインスピレーション出来そうですか?」みたいな話を頂き、そこから時計塔アロハシャツの核が形成されました。銀座と言えば、「柳だよ」「数寄屋橋の交差点は?」「スズラン通りも素敵だね」「銀座はクリームソーダ発祥地だって」最初のきっかけが良かったのでしょうか?あとは早かったですね!
銀座・和光と言えば週ごとに一新される「ウインドウディスプレイ」ですよね!ついつい見入ってしまうディスプレイは、僕にとっては気持ちを上げてくれるカンフル剤の役割があり、「ウインドウディスプレイ」の印象を90周年の記念アロハシャツに利用したかったのですが、タイミングが合わず使えませんでした。また次回のお楽しみです!!
今回の企画で初めて知ったことがいくつかあり、とても楽しかったのですが、一番の衝撃は銀座がクリームソーダ発祥の地であり、しかも「資生堂パーラー」だったということ。全く知りませんでしたが皆さんはご存じでしたか?
10年以上前ですが、あるプロ野球選手が現役時代にピッチャーとして活躍していたときのエピソードで「佇まい」について、熱心に話をされていました。
なかでも長嶋さんや王さんのバッターボックスでの自然な構えは、ピッチャーに「投げる球がない」と感じさせ、どこにどんな球種を投げていいのか困惑する佇まいであったというエピソードでした。
プロ野球選手でもいろんなタイプのバッターがいるが、ピッチャーを睨みつけ、威圧感や威嚇(いかく)してくるバッターは全く怖くなかったそうです。むしろ長嶋さんや王さんのように自然な感じに「凄み」を感じたそうです。そのプロ野球選手はイチロー選手や松井選手も長嶋さんや王さんの「佇まい」に似た雰囲気を感じたそうです。(今で言えば、エンゼルスの大谷選手でしょうか?)
今までの僕は、凄みというのは威圧や威嚇と同じカテゴリーだと考えていましたが、そのプロ野球選手の話からすると全く意味合いが異なっているという事を知ると同時に、「佇まい」って大切なんだなぁ~と感じました。きっとモノにもそれが宿るのだと今は思っています。
銀座・和光の時計塔は人が造ったモノではあるけれど、その「佇まい」はこの時計塔を建てよう、あるいは建てた人々の「凄み」が宿っています。
今年の「父の日」、クリームソーダ入りのアロハシャツで銀ブラでも如何でしょうか。