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影響を受けた人物

 

アンリ・ルソー

 

 

 

最初の人物はアンリ・ルソー。アロハシャツの制作段階には、生地にプリントデザインを施す工程があります。僕が沖縄に住み始め、そのプリントデザインを任された頃のこと。「従来の唐草模様やポリネシアン模様とは違うリゾートテイストを表現したい」と模索している時期にルソーの作品に影響を受けました。

 

特にルソーが表現する植物がとても印象深く、図書館や美術館に通い、ジャングルの風景の中で南国特有の植物が登場するとドキドキしたものです。調べてみると、実はルソーは南国には行ったことがなく、植物園の植物を描いたという記録があります。それだけで見事な幻想風景を成立できるとは流石です。その表現はルソーだと一目で分かるものです。

 

田中一村

 

 

もう一人、影響を受けてしまった人物が、田中一村。関東地方の生まれで奄美地方に移り住み紬工場で働きながら画家として奄美で生涯を過ごした人物です。

ルソーと同じく南国の植物の表現が独特であり、日本人的ではないところに惹かれてしまいました。生まれ育った土地ではなく、全く環境の違う場所に移住するところが僕自身と重なったのかもしれません、鳥や魚の表現も好きです。

 

影響を受けることとは、どういうこと?

 

なぜ僕がこの二人に影響を受けたのか?自分にしかできない、自分達にしか表現できない理を模索しているときに(一般的には情報収集の一環に過ぎないけれど)この二人の作品は何かを僕に訴えかけていました(客観的には僕の錯覚にすぎないけれど)

予め断わって置きますが、僕はこのルソーと一村のことを細かく知っているわけではありません。ファンであることは間違いないので、大まかには存じ上げておりますが。

 

この二人に関して一番興味があることは、ルソーも一村もいったい誰に影響を受けたのか?そこに興味があります!どなたかご存知の方が居らっしゃれば至急連絡が欲しいくらい。もし彼らが誰の影響も受けず、ゼロ視点で描いたのであれば天才そのものです!対して僕は誰かの影響を受けてしまっているので、僕は天才ではない証拠ですね()

 

人は誰しも他人に影響を受けますよね(影響を受けない方もいるかもしれませんが)。親、友達、先生、アスリート、アーティスト、俳優、経営者、技術者、シェフとか。その影響を受けた事柄を、自分自身の正しいフィルターを通して活用しようとする行為は、その人にしか出来ない意思に繋がるのではないか?

僕はそう信じています。

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