はじめまして。
沖縄でアロハシャツのディレクションをしているPAIKAJI吉田です。
さて、1回目は服を着る素晴らしさについて少しお話してみようと思います。洋服を着ることが好きな人は勿論、洋服に無頓着(僕も意外とそうなんです)な人にも読んで欲しいし、みんなが服を着る「楽しさ」「すばらしさ」「大切さ」が伝わり皆さんの毎日が豊になれば嬉しいです。
ここからは少し軽い表現で失礼します、ご了承ください!
ひょんなことから沖縄でアロハシャツを手掛けて20年以上になり、2020年突然地球全体がパンデミックに見舞われ家に居る時間がかなり増え普段あまり考えていないことをあれやこれや考えてしまいます。そんな中で洋服が売れなくて大変なことになっていて、各メディアも「アパレル業界の崩壊が始まった」とか「SDGsに反した経営姿勢が良くない」みたいな感じのニュースや記事を眺めていると・・・。※厳密にいうとパンデミック以前から洋服は世界的に売れてない状態だったんだけどね。
そういう中で、そもそもいつ頃から人って服とか装飾を付け始めたのかなぁ~って、柄にもなく真面目に考えだして、サクサクと検索してみると原始人って言うのかなぁ?よく漫画や映画に登場する動物の毛皮をそのまま身につけていたのが紀元前25,000年前らしく、やがて繊維を織物として登場したのが紀元前7世紀頃らしい。4大文明あたりはすっかり布を身に付けている。日本の仏像なんかもドレープ感のある衣を身に纏っている。
※年号はもしかすると正しくないかも?お許しを。
そこで気になってしまったことは。
大雑把に整理すると、地球誕生45億年前~恐竜が絶滅して6,500万年前、お猿と人間の中間あたりが200万年前とか300万年前、体毛が亡くなったのが数十万年前、そこから4大文明あたりが5,000年?、その頃は植物から繊維を抽出して、糸を精製し更に糸と糸を編み1枚の布をつくる。その布と布を針に糸を徹して縫い合わせる、今度はミシンを開発して効率良くしていこうと考える。
この辺りになると「えっ!いったい誰がそうしてみようと試みたのか?」想像もつかない。あと動物の骨や貝殻、植物などを磨きなおし装飾品を作り出す(特に原始人)。それらを制作する本当の理由が知りたい!それも凄い凄い。
そして近代(100年前?)アールデコやらアールヌーヴォーやらスタイリングやコーディネートのような様式へ移り変わり、ファッションという文化が世界中に根付き、世界観やコンセプトの重要性がライフスタイルに浸透しだし、更にテクノロジーを駆使して、収縮性・化学繊維・防臭加工・・・。人類は現在も服を着て生活している。
かなり脱線するけど、地球45億年?だとすると、人類の数十万年なんて自分中心に考えると途方もない時間だけれども、45億年の年月からすると人類数十万年という年月は大した時間でもないかもしれない。そんなことを考えながら、歴史を適当に整理していると、未来は?これから着るという概念はどうなるのかな?って考えてみたい気分になる。そこで、10年後・100年後、さすがに1,000年後は想像つかないので、思いつく範囲でお話すると・・・
人が服を着る理由って結構ある。物理的には、体温調節、体の保護、清潔維持、自己表現?、所属表現、社会習慣(TPO)。心理的には、羞恥心、変身願望、承認欲求。きっと、これらを実現するテクノロジーが進化しているだろう。服自体が液体のようになって、イメージやスキャンしただけで縦横無尽に対応できる服が生まれているかもしれない(笑)。それはかなり先の話だと思うけど!。
とはいえ、そのレベルのテクノロジーが開発されたら、AIがデザインや社会的基準(トレンドみたいなもの)を作り出せるわけだから、きっとデザイナーなんて必要なくなるよね!!
次回、後編では「着る理由がHappyになれる!!」に迫ってみようと思います。